『パラダイスウォーカー』という本を読んで優しい気持ちになりました
ALOHA!
最近、私以上にハワイにはまっている夫は、毎週日曜日になると、図書館に出かけてハワイ関連の本を借りてきます。ハワイにカンする本ってこんなにあるのねと驚くほど、さまざまなジャンルの本があります。
先週、夫が借りてきた本のなかに、『パラダイスウォーカー』(小学館)がありました。この本は、重度の障がいをもつ中村勝雄さんが書かれたもので、2001年に小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞されています。
食事はもちろん、着替えも、トイレに行くことも一人では叶わない中村さんが、たった一人で飛行機に乗り、ハワイへ行き、現地のたくさんの人びととの出会いのなかで、さまざまな体験をします。障がいがあっても、果敢にいろいろなことに挑戦する中村さんに、たくさんの人が心を動かされ、自然に手を貸します。
食事をする、トイレに行く、バスに乗る。一人ではできない中村さんに、ハワイの人びとは、当たり前のように手を貸します。確かにハワイでは、バス亭に車椅子の人が待っていると、運転手さんが降りてきてリフトでその人をバスに乗せ車椅子を固定するまで、他の乗客はこれまた当たり前のように待っています。事情を知らない日本人が先にバスに乗り込もうとすると、他の人が“NO"と制していました。
太陽の光にあふれたワイキキの空の下で、障がいのあるないを超えて、中村さんと心を通わせていくハワイの人びと。その様子を中村さんの視点で丁寧に書かれています。
ハワイに出かけるたびに、たくさんの優しい人たちが迎えてくれます。この本を読んでいたら、ハワイの友人たちの笑顔を思い出しました。
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